ここから本文です。
最終更新日:2010年4月1日

認知症は脳に起きた障害によって、もともと備えられていた知的・精神的能力機能が低下し、日常生活を送ることが困難になる病気です。認知症は誰もがかかる可能性のある身近な病気なのです。
認知症の原因はさまざまなものがありますが、代表的なものはアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症です。日本では従来、脳血管性認知症が多かったのですが、最近はアルツハイマー型認知症が半数以上を占めるようになっています。
脳の神経細胞が死滅、変性し、脳が萎縮して機能が失われる病気です。ゆっくりと進行するため、周囲の人が気づいた時には、重症化していることもあり、70歳以上で発症しやすく、女性に多いのが特徴です。
脳梗塞など、脳の血管障害などで脳への血流が悪くなり、脳細胞が死滅して起こる病気です。発作を繰り返すことで進行し、手足のまひなど、60歳から70歳で発症しやすく男性に多いのが特徴です。

認知症は、早期に発見して治療やケアを受ければ、症状を軽減したり、悪化をある程度防ぐことができます。また、ほかの病気が原因で認知症の症状が出ている場合は、治療によって劇的によくなることもあります。しかし、認知症についての知識が不足しているために、発見が遅れて症状が進行していたり、誤った対応をとったために、本人だけでなく家族も苦しい思いをする場合もあります。認知症のサインを見つけたら、早めに医療機関へ相談することが大切です。
認知症は、記憶障害が進行していく一方、感情やプライドは保たれるので、本人は、周囲に対して不安を抱き、周りの対応次第では、焦りや怒りなどを感じやすくなります。認知症であっても、適切なケアがあれば心身の力が引き出され、その人らしさは残ることが明らかになっています。認知症の人が安心して、その人らしい生き方を最後まで送るためには、家族や地域の人の理解と支援が必要です。
認知症の人を介護する家族の精神的・肉体的な負担は非常に大きいものです。認知症を恥ずかしく思ったり、他人に迷惑をかけたくないという思いから、家族だけで問題を抱え込み、疲れ果ててしまうケースもみられます。それは、本人にとっても家族にとっても、望ましいことではありません。認知症に対しては今、社会的なサポート体制が整いつつあります。家族だけでみようとせず、地域の医療・保健・福祉サービスを積極的に利用しましょう。
認知症は、生活習慣を改善させていくことで予防につなげていくことができる病気です。
相談はお住まいの地域を担当する地域
包括支援センターをご利用ください。