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最終更新日:2010年4月1日

黒井峯から望む子持山~6月~
子持山は那須火山帯に属し、火山活動を始めたのは第四期の中頃(50~60万年前)です。獅子岩(大黒岩)と呼ばれる火山岩頸を中心に長い間噴火をくりかえし、噴火した溶岩や火山礫などが積み重なって富士山型の成層火山が作られました。
この間、何回かにわたって岩脈が貫入しています。噴火活動の末期に大爆発が起こり、山頂部分が吹きとばされ、そこに小さなカルデラができました。発生した泥流は南に流れ、扇状地が形成されました。カルデラの中にできた中央火口丘が現在の山頂(笠上1296m)です。
子持山は噴火活動をやめてから長い年月が経過しているので、火山岩頸や岩脈など火山の内部を直接みることができるのです。
岩脈の一つである屏風岩は、一枚の岩の板です。かたい安山岩が長い間の浸食にたえてできあがった自然の芸術作品です。水平にはいった柱状節理がみごとです。
高さ約100mの円筒形の岩の塔が、しし岩です。火道につまっていたマグマが冷えはげしい浸食にうち勝って残された火山岩頸です。火道というのは地下深くから火口まで、マグマやガスの通路になった、パイプ状の細長い穴のことです。
しし岩を中心としてほぼ放射状に走る岩脈は火山岩頸とともに日本で最もすばらしいものの一つといわれています。
頂上に立てば三国連山をはじめ県境の山々利根川の蛇行する関東平野を一望のもと見渡せる景観を味わえます。
切り立った岩壁をみるとたくさんのスコリアを含んだ凝灰岩が多く、溶岩は少なく、時々薄いものが挟まれている程度です。この付近は子持山の火山活動が始まったころの噴出物です。長い間、浸食を受け塔のようになったものや、弱い部分が激しく削り取られて、洞穴ができたり、橋のようになったりしているものがみられます。
子持神社--(40分)--3号橋上流--(10分)--5号橋上流--(5分)--登山口--(5分)--屏風岩--(50分)--しし岩--(1時間)--子持山--(20分)--マイクロウェーブ--(1時間30分)--国民宿舎わらび荘--(タクシー30分)--JR吾妻線中之条駅
タクシーで子持山登山道まで行けますが、子持神社で降りて参拝をすませ林道を進みます。道の両側には、50万年前に噴火した子持火山の名残の溶岩や岩脈がみられます。7号橋を過ぎると山側の鳥居の奥に子持神社奥の院がひっそりと建っていて、すぐに子持山登山口の標識があります。登山道は沢づたいにあるので、何度か沢を横切りながら登って行きます。沢の水量は普段は少ないのですが、雨期等で水量が増すと判別できなくなるので、そのときはとにかく沢からずれないようにします。少し登ると左側に屏風岩がおおいかぶさるように現れます。厚さ1~7mの岩がコースにそって50~60mの幅で垂直の板のようにそそり立っています。屏風岩を通り過ぎると「円珠尼の歌碑」が左手に建っています。さらに沢づたいに登っていくと水飲み場の看板があり、わき水が出ています。ここを過ぎると普段は水の流れのない沢づたいのコースとなりますが、傾斜がしだいにきつくなり、足元がすべりやすいので注意が必要です。斜面を立木につかまりながら登っていくと尾根に登りあげます。しし岩へ向かう尾根は岩と木の根が露出した所が多いのですが、途中右手に巻き道が分かれ、こちらの方が楽に登れます。しし岩の頂上からは三国連山をはじめ関東平野が一望でき、最高の場所です。しし岩からしばらくヤセ尾根を登っていくと、まもなく落葉樹林帯の道になります。山頂のすぐ下に岩場があり、急登を終えると南北に細長い子持山の頂上に着きます。山頂からのパノラマもこれ絶景かなです。下りは、西へマイクロウェーブまで行き林道を下り、国民宿舎わらび荘のある中山峠に出ます。
子持神社--(1時間)--登山道入口--(5分)--屏風岩--(50分)--しし岩--(1時間)--子持山--(20分)--柳木ヶ峯--(1時間10分)--浅間--(30分)--炭釜--(30分)--仏岩--(5分)--二本木--(25分)--ソゲ岩--(40分)--子持神社
山頂から下ってきて、柳ヶ峯の分岐を右にとり樹林帯を下りきると大きな石の祠がある十二を通り、尾根づたいに浅間に着きます。今登ってきたしし岩が正面に望めます。日本一といわれるしし岩の火山岩頸や放射状岩脈が手にとるようにわかり、遠く赤城山のすそ野に広がる大地を見渡すことができます。さらに梵字で「大日如来」と刻まれた円形の石や石祠、地蔵など山岳信仰の名残に出合いながら尾根道を下っていくと、樹林帯の中に梵字が刻まれた石があり、子持神社までもう一息です。
登山道入口--(5分)--屏風岩--(50分)--しし岩--(1時間)--子持山--(20分)--車道--(30分)--小峠--(40分)--旭--(50分)--寺尾--(バス10分)--JR上越線沼田駅
山頂からの下りは、西へ郡界尾根のカヤトの道に入り二分します。尾根筋は右の登山道を行きます。まもなく左後方に見えていたマイクロウェーブへ至る車道へ出ますが、車道を横切りふたたび登山道へ入ります。ヤブの中で登山道が二分するので、右にとってややヤブの濃いなかを行くと、すぐに歩きやすいみちになります。さらに下り沢沿いの幅広い道に下り立ち、しばらく行くと小峠に着きます。峠から右へ下ると車道にでます。ほどなく右からの車道を合わせ、畑がみえてくると旭開拓の集落に入り、車道を寺尾のバス停まで歩きます。
六号橋--(1時間15分)--しし岩--(1時間)--子持山--(20分)--柳ヶ峯--(1時間10分)--浅間--(1時間)--五号橋
六号橋から標識にそって、尾根づたいに登っていきます。登りつめて、しし岩から子持山を経て浅間にいたります。浅間から下った先の円形の梵字石附付近に標識があり、左に尾根を下ります。樹林帯をどんどん下っていくと5号橋に出ます。
ミニダム--(1時間20分)--十二--(30分)--柳木ヶ峯--(20分)--子持山--(50分)--しし岩--(50分)--屏風岩--(5分)--登山道入口
子持山登山道入口の標識を右に見ながら、道路の終点まで行き、そこから沢づたいに登っていきます。かなり登りつめると標識があります。右に道をとり、そそり立つしし岩を右手に見ながら左へまわりこむように進むと、大きな石祠のある十二に着きます。柳木ヶ峯の分岐から山頂を往復し、しし岩、屏風へ下ります